Wicked: A New Musical (Pvg)
色々と、WICKED関係の楽譜を調べた結果、値段も安かったため購入しました。
迷っているなら「買っちゃいなさいよ。」って、ほらグリンダが言ってますよ。
でも、弾けーない。私には。弾けーない。楽譜が難しすぎるから♪
ウィキッド(上) 誰も知らない、もう一つのオズの物語
他の方も仰っているように、ミュージカル版の「Wicked」をすでにご覧になっていて、
しかもそこに描かれているエルファバや世界観が好きという方にはお薦めいたしません。
ミュージカル版のエルファバは、観客にとって魅力のある心優しいヒロインですが、
この小説に出てくるエルファバは、私利私欲もある、もっと人間味溢れる普通の女性です。
本当なら手に入れられたかもしれない幸せを、その不器用さの為に掴み損ねてしまい、
そのままズルズルと不幸という名の泥沼にはまっていく彼女の姿はあまりにも切なく、涙を誘います。
また、ミュージカルはフレミング監督の映画版「オズの魔法使い」のお伽の国のイメージを強く残していますが、
この小説のオズの国はもっとドロドロとした世界で、子供の頃に思い描いた夢の国ではありません。
しかし、あのファンタジーからよくぞここまで物語を展開させたものだと驚かずにはいられません。
ミュージカルの原作と思わず、オズの世界を借りたまったく別のお話として読むのが良いと思います。
“普通の女性がなぜ悪い魔女になったか”だけをテーマとして読むと、とても面白いと思います。
もしくは、先に原作を読んでからミュージカルをご覧になるというのも良いと思います。
原作の悲劇の女性エルファバへの切ない気持ちが、ミュージカルを見て癒されるかもしれませんから。
もしかしたら、ミュージカルの脚本家も原作のエルファバを救いたくて、あのようなストーリーに変えたのかもしれませんね。
劇団四季スペシャルブック (光文社女性ブックス VOL. 137 女性自身別冊)
本とDVDに分かれていますが、舞台を見るだけでは分からない発見がありました。四季ファンにはお勧めできると思います。
本は、(1)東京・大井町にオープンした四季劇場「夏」のこけら落とし公演「美女と野獣」、(2)四季初登場の「サウンドオブミュージック」、(3)昨年から横浜で公演されている「キャッツ」、(4)定番の「ライオンキング」が特集されています。
「美女と野獣」は舞台裏や衣装、小道具などが紹介され、野獣役(トリプルキャスト)の福井さん、飯田さん、佐野さんのインタビューが掲載されています。
「キャッツ」のトリビアには、思わず、へぇーと思うものもあります。その中でネタばれですが、ゴミの中に2つだけ正確に時を刻む時計があるそうです。24匹のジェリクルキャッツも写真入りで紹介されています。
その他の演目(オペラ座の怪人、ウィキッド、アイーダなど)は1頁か2頁しか紹介されていません。
DVDは、(1)「美女と野獣」の舞台セットを京都から東京に移設するシーン、(2)「ライオンキング」のパペットやスカーのマスクの動かし方、(3)「エルコスの祈り」の全国公演の様子、(4)四季芸術センターの様子 です。
「エルコスの祈り」は、「こころの劇場」として全国の子供たちを招待している演目です。公演場所が変わるので、朝から準備を開始し、洗濯機も他の荷物と一緒に移動して現地で衣装を洗濯し着ているという紹介があり、改めてキャストやスタッフの皆さんの苦労が伝わってきました。
「四季芸術センター」は一般の人は見学できないので、貴重な映像かと思います。センター内には、キャストの健康を考慮し食堂もあるそうです。
ミュージカル「ウィキッド」劇団四季版
私はウィキッドの存在を知ったのは、ユニバのウィケッドがきっかけなんですが、元々小学生のころに、ビデオで海外のオズの魔法使いを見ていて、かなり好きだったので、はまりました!
ユニバでは一部しかやらないけど、それだけでも泣けてくるし、四季はオリジナルの話しをやってくれるってことで、先日見たのですが、やはりかなりすごくて、感動しっぱなしでした!
元々ユニバは英語混じりなんで、エルファバは英語で歌ってて、四季は日本語になおされてるんだけど、個人的には英語の歌詞がすきです
でも、日本人でも、声量はかわらなく、すごく素敵です!
私はエルファバがすきです。あの力強い歌声が最高です!
個人的なお楽しみは、カーテンコールの猿の仮面外す瞬間…(笑)
The Phantom of the Opera (Original 1986 London Cast)
珠玉の逸品、ということばが全く陳腐に響かない、真に価値のある1枚。ロンドンで、ニューヨークで、そして東京で、一体今まで何人の舞台俳優がこれらの曲を歌い継いできた事だろう。そんな大勢の俳優たちのまさに頂点で、非のうちどころもなく歌い上げられた作品がこれ。私はこのミュージカルが世に送り出されて間もなくの頃、ニューヨークの劇場でこのCDを買った。以来、ずっと折に触れて聴き続けている。飽きる事など1度もない。メロディーが流れ出てくるたびごとに、ファントムが、クリスティーヌが、ラウルが鮮やかに蘇ってきて、聞き惚れる心は時を忘れてしまう。
ファントムを演じたマイケルクロフォードも、クリスティーヌを演じたサラブライトマンも、艶やかにあでやかに伸びてゆく厚みのある高音は比類のない美しさで、聴く者を圧倒する。もちろん、ジェラルドバトラーもエイミーロッサムも映画の中で見事な歌唱力を披露したが、はっきり言って実力の差は歴然とある。だから、比較して優劣を論じるより聴き較べてその違いを感じるほうが楽しい。声のトーンや発音の仕方、曲全体の表現方法などが、俳優によってこれほどに異なるものなのかと確認できるだけでも価値は大きい。
この先何年も何年も、このCDを持つ人々の人生を必ず飾ってくれる1枚となるはず。買って本当によかったとずっと思い続ける事ができる稀有な名盤。もう二度と再び蘇る事のないオリジナルキャストによる歴史に残るミュージカルが、幻に終わらず手元にあるこの幸せ・・・。よくぞ作ってくれました、と製作者に心から感謝したい。