旅をする木 (文春文庫)
星野氏はすでになくなっているのだが
どの一冊をみても、やさしい人なんだなーと感じる。
凶暴な想像もできない死に方をしていると
知っていても、まだエスキモーみたいにニッコリとして
でてくるのではないかとおもってしまう。
作品はどれも形見だとおもえてしまう。
冷静なわたしでも生きていてくれたらなーと
こころが疼く、作者のやさしさと目線のするどさが
あいまう本である。一冊は彼の本を読んで見てくれたまえ!!
生きていることがどんなにすばらしいかをおしえてくれるよ。
苺とチョコレート [DVD]
あまりお目にかかることキューバ映画。
キューバでは映画制作がとても少ないらしいのですが、本作品はキューバという国の共産主義的あり方、その中に生きる人々のあり方がとてもすばらしく現されています。
アメリカ映画のような派手さはありません。しかし、人と人との心の触れ合いに心温まる作品です。
ホモセクシャルな芸術家ディエゴ役のホルへ・ペルゴリアは、本作が映画初主演といいますが圧倒的な存在感があり、作品にすばらしい魅力を与えてくれています。
人との間にある垣根を越えてみたくなる。そんな作品です。