青春歌年鑑デラックス’80-’84
青春歌年鑑というと、1年ごとに分けられたヒット曲のコンピレーションシリーズで有名だと思いますが、これは新シリーズで、5年ごとにまとめたダイジェスト(だからデラックス?)版のようです。
実は前のシリーズを単品で集めようとトライしていたのですが、数が膨大なのと、自分にとってはあまり印象にない曲やさほど好きじゃない曲も多く入っているCDもあったため途中で挫折・・・。ずっとそのままにしていましたが、amazonからのおすすめメールでこのCDの発売を知り、まずは80年代を揃えようと、これを選びました。
80年代前半編ですが、今回はイイトコ取りの充実の選曲で、名実ともに大ヒットした名曲ばかり。飽きない構成で、懐かしいだけじゃない時代を超越するナンバーがたっぷり入っています。オープニングの渡辺真知子の「唇よ、熱く君を語れ」〜シャネルズ「ランナウェイ」だけでもワクワク、ウキウキ、元気を貰いましたよ〜!
Re-Cool Reflections
当時かの有川正沙子女史をして言わしめた上記、彼の25年を経ての新録音…
時間って変わることでその価値を発揮するものと、そうでないものとが有る。
この新アルバムって多分、後者の方だろうと私は思う。
恐らく前作Reflectionsで完成されていたものを、今の寺尾聡と言う解釈で成熟させている。
だからリスナーのスタンス次第で新鮮にも懐古にも聴こえて来る。失意にも賛同にも…。
だけど根底に眠る彼の姿勢には微塵の揺らぎも無い。
奇を照らって全くの新アレンジで出す事も出来たはず。
それをしなっかた理由に当時の井上鑑氏の斬新で明解でどこかお洒落な編曲に負う所が大きい。
私はこのアルバムは当時、青春を生きたリスナーへのエールにも思える。
脈流は何の揺らぎも無く、たとえば「喜望峰」の詩、
「遊ぶみたいに生きている」「コインでも投げて決めてくれ」
そんなスタンスでラフに聴く所に多分、このアルバムの真意を伺える様な気さえする。
夢 [DVD]
本作品は8つ夢を見たという設定でオムニバス形式で出来ている。
本作品を通して、監督である黒澤が何を訴えようとしたかったか?
私は正直、あそこまで直接的に反戦や人類の身の丈を超えた進歩や自然を省みない姿勢を批判するのは、味の濃いラーメンのスープだけを飲まされるような気分で好きになれない。まあ、人それぞれの受け止め方もあるだろうが。
私が彼を評価するのは、並ぶもの無い映像技術と芸術性である。
その観点で本作品を見れば、素晴らしいものと評価せざる得ない。
シーン一つ一つが映像として素晴らしく感動的なものだ。最後の笠智衆が村人と踊る場面など、もはや芸術そのものと評していい位だ。
彼のような映画監督。はたして次はいつあらわれるのであろうか。
阿弥陀堂だより [VHS]
すごく美しい画面(1シーン1シーンが芸術写真、石仏も美しい)
美しい物語と画面とにぴったり合った心に沁み入るような音楽。
そして、何よりも、90歳を超えるという北林谷栄さんの存在感。
「お盆になると亡くなった人たちが阿弥陀堂にたくさんやって来ます。
迎え火を焚いてお迎えし、暗くなるまで話をします。
話しているうちに、自分がこの世の者なのか、
あの世の者なのか分からなくなります。
もう少し若かった頃はこんなことはなかったのです。
怖くはありません、
夢のようでこのまま醒めなければいいと思ったりします。」
などという言葉は美しくさえ感じられました。
優しい時間 DVD-BOX
見終わった後、とても優しい気持ちになる作品。
このドラマは全体を通しその優しい時間が流れ続けていた。
日常生活に追われそんな気持ちをなくしかけていた僕に何か大切なものを気づかさせてくれた。
うまく言えないがとにかくよい作品。
ただただ涙が止まらない。
このドラマに携わった方達にありがとうと言いたい。