アスペルガーの偉人たち
近年、幾つかの事件で「アスペルガー」という耳慣れない言葉
を聞いた人も多いと思います。
私もそのような人間の一人で、インターネットを回って情報を
眺めてみました。
しかし、どこもいまひとつ理解し難く、従ってそれ以上の興味
も持ち辛く、
残念ながらうやむやに「なにか自閉症の一種だろう」ぐらいの
感想で、
全く実感のないままに終わってしまいました。
そんな事ですから、友人にこの本を紹介されるまでは、
このジャンルの本を読もうという気にもなれなかったのが本当
です。
正直な所、ネットで懲りていたので、恐る恐る読み始めたので
すが、
直ぐにそんな不安はなくなりました。
私達の誰もが一度は耳にしたことのある歴史的な偉人たちは本
の中で、
本人達も大いにてこずったであろう自らの「アスペルガー症候
群」による
エピソードによって息吹を吹き込まれています。
偉人伝としても面白いものですが、著者が「アスペルガー症候
群」という光を
あてて解説していることで、実際に生きていた人間の話となっ
ています。
いくつものサイトを巡ってみてもわからなかったこの症候群に
ついても
実際の例を通じて、浸透するように理解されました。
アスペルガー症候群に関心のある方、
政治や歴史に興味がある方、
美術や哲学、文学に興味のある方、
皆が楽しめて、周囲に少しだけ柔らかくなれる本だと思います
。
グレン・グールド・コレクション2 [VHS]
グールドファンなら欠かすことの出来ないもの。ゴールドベルグ変奏曲81年版が収録されています。「リズムとパルスの連続性を試みたい」と述べるグールド。そして全ての変奏を映像と音声で楽しめる逸品です。ブルーノ・モンサンジョンとの対位法的な対話とともに進む「バッハをピアノで弾く理由」も必見・必聴。私が持っているのはLD版ですが、これがDVD化されることを強く望みます。「ゴールドベルグ変奏曲」、「バッハをピアノで弾く理由」、「フーガの技法」・・・あまりの素晴らしさに、身体の震えが止まらなかったことを覚えています。このグールド・コレクション第二巻だけDVD化すれば、絶対に売れるはずです。
オン・ザ・レコード,オフ・ザ・ レコード~若きグールドの記録 [VHS]
グレン・グールド。面白い。
なぜ足を組んだままピアノを弾くのか。
なぜ演奏途中でいきなり立ち上がり、鼻歌を歌ってからまた座って弾き始め るのか・・・。
このヴィデオは何から何まで謎である。非常に興味深いし、非常にショッキングである。
スローターハウス5 [DVD]
カート・ヴォネガット・ジュニアは植草甚一編集の雑誌「宝島」が新しい生き方を探る「ホール・アース・カタログ」を模して「全都市カタログ」を作った1975年、『猫のゆりかご』がいちばん先に紹介された先鋭的な作家でした。20世紀のベスト小説にも選ばれる名作『スローターハウス5』(1969)は『屠殺場5号』として伊藤典夫訳で早川書房からハードカバーで出版されます(1973)。スローターハウス5は原作者ヴォネガット自身がドレスデンで収容された屠殺場を改造した捕虜収容施設のこと。映画化は1972年で、『明日に向って撃て!』のジョージ・ロイ・ヒル監督。
主人公は自分の意志とは無関係に痙攣的に時間旅行をするビリー・ピルグリム。ピルグリムは巡礼者のことです。ドレスデンは第二次世界大戦のヨーロッパ戦線終了直前に連合国(主にイギリス軍)の無差別爆撃で壊滅的な打撃を受けました。後遺症者を考慮しない場合には広島以上の犠牲者を出したと言われたジェノサイドでした。このような殲滅的な空襲の前ではいかなる生存の努力も無駄です。原作で主人公が繰り返すつぶやきは「そういうものだ So it goes.」。いかなる悲惨な運命も受け入れるビリーの諦念を表しています。唐突とも言える展開により宇宙の架空の星トラルファマドールに拉致されたビリーは「自由意志を持った宇宙で唯一の生物」標本として、ポルノ女優モンタナと一緒に新しい世界のアダムとイヴになります。星人の知恵は「永遠を生きるには良いときだけを見ること」。笑っちゃうような知恵ですが、「フォーマ=無害な非真実を生きるよるべとしなさい」と教える『猫のゆりかご』のボコノン教のように、《全地球》という新世界で生きる新しい倫理意志がそこには感じられます。
ヴォネガット作品の映画化はほかに『マザー・ナイト(母なる夜)』(1996)、『チャンピオンたちの朝食』(1998)、『お誕生日おめでとう、ワンダ・ジューン』(1975)、『ハリソン・バージロン』(1995,短編のTV化)がありますが、いずれも日本では劇場未公開、『マザー・ナイト』はVHS(日本語字幕付き)のみ発売されています。これらは大傑作というほどではありませんが、ヴォネガットらしさを味わうことができます。
BEST OF GLENN GOULD COLLECTION,THE [DVD]
別にエッチなこととか誹謗したわけでもないのに100万回書いたが1度も掲載されない。だからクラシック・ファンの革マル派幹部へのメッセージを。俺の最愛のMさんを還してもらいたい。利子つけて。服部が生竹を裂くように別れさせた。こいつは中核派に殺害されたそうだ。服部などくたばってもMさんは戻らない。40年の利子つけて還せ。革マル派には「貸し」が腐るほどある。「借り」は1円もない。